皆様こんにちは。D.Mです。
前回(https://monaledge.com/article/728)に続き、今回は
Raspberry Pi2を使用してMonacoinをマイニングしてみた記録です。
※ある程度ITの知識がある方向けの記事です。
※実験的要素が大きく、利益はほとんど期待できません。
※前回の記事をご覧いただいた前提の記事となります。
※ご不明な点があれば、コメントをいただけますと幸いです。
(別途解説記事を作成するかもしれません)
環境
実施日:2025年04月24日
採掘報酬:6.25 MONA(90秒/1ブロック。lyra2rev2)
指定Difficulty:0.03125(最小)
用意したもの(前回同様)
・普段使いのPC(ウォレットの管理など)
・RaspberryPi 2(マイニングマシン)
・インターネット回線
・電源
ラズパイ2の基本性能
CPU:ARM 900MHz(4コア/4スレ)
RAM:1GB
①Raspberry Pi2のセットアップ
・前回と同様にRaspberryPi OS Lite(32bit版)を用意します。
・前回と同様に以下のコマンドでパッケージを用意します。
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt autoremove
sudo apt install git build-essential autoconf automake libtool pkg-config libcurl4-openssl-dev libjansson-dev libssl-dev zlib1g-dev tmux
②マイニングツールのセットアップ
今回もcpuminer-multiを使用します。ビルド部分がarm7用に変更しています。
git clone https://github.com/tpruvot/cpuminer-multi.git
cd cpuminer-multi
CFLAGS="-O2 -march=armv7-a -mfpu=neon-vfpv4 -mfloat-abi=hard" ./build.sh arm
③マイニングの実行
前回同様に採掘を実行します。
tmux
./cpuminer -a lyra2v2 -o stratum+tcp://vippool.net:8888 -u ユーザ名.ワーカー名 -p パスワード -t 4
コア数が4に増えたので -t 4オプションにしました。
各コアが4.64kH/sで18.51kH/sを記録しました。チューニング無しで2.6Wでした。
④チューニング
採掘量を上げるため、前回同様のチューニングを行います。
④-1 GPUメモリ容量の変更
/boot/firmware/config.txtに以下を追加します。
# GPU memory
gpu_mem=64
④-2 映像音声出力無効化
/boot/firmware/config.txtに以下を追加します。
# HDMI disable
hdmi_blanking=2
hdmi_ignore_hotplug=1
# audio disable
dtparam=audio=off
④-3 オーバークロック
/boot/firmware/config.txtに以下を追加します。
# OC Setting
arm_freq=1000
core_freq=500
sdram_freq=500
over_voltage=2
⑧検証
実際に24時間稼働させてみたところ、安定して20.58 kH/sを記録しました。(+2.07kH/s)
消費電力は3Wでした。
残念ながら1日回しても採掘量は0.00002MONA程度でした。
⑨最後に
RaspberryPi1 | RaspberryPi2 | |
---|---|---|
ハッシュレート | 1.55 kH/s | 20.58 kH/s |
消費電力 | 2W | 3W |
今回もマイニングに成功し、ハッシュレートも向上しました。
次回はRaspberry Pi 3で実験するかもしれません。
もしこの記事が気に入りましたら、モナコインを投げていただけるとありがたいです。
2025-04-29:D.M(@dmepjp)